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2019年8月25日日曜日

学びのための発達の最近接領域「障害の重い子どもの発達理解ガイド」より

この7月に出版された
障害の重い子どもの発達理解ガイド」に学びのための発達の最近接領域について述べられている箇所があります。

よく聞く概念なのですが、これに関して図をもとにとても分かりやすく説明されています。

領域A  子どもがひとりでできること

領域B  教師の援助があってできること

領域C  子供がひとりではできないこと

「体験や経験を積み重ねることで領域Aや領域Bは拡大していく。この拡大が子どもが学び、力をみにつけたことを示す。子どもひとりではできないけれど、教師の援助があれば可能になる活動を教師が選択し取り上げることが不可欠である。」

というところがとても大事だなと思いました。

この内容が図で端的に示されていますので、是非ご一読してほしいと思います。

2016年4月29日金曜日

宇佐川 浩 著「障害児の発達臨床とその課題― 感覚と運動の高次化の視点から」 (淑徳大学社会学部研究叢書 発達の質的視点から見た教具論


「たすくの療育 J☆skepアプローチ」という書籍の参考書籍としてこの本が出ていたので読んでみました。 教材を作る上でとても参考になります。 以下  適当な覚え書き














(2)発達の質的視点から見た教具論p191
  感覚入力水準~感覚運動水準
    1)触覚系教材
      人肌に近い温度
      触り心地が感じられる素材
  感覚入力水準~知覚運動水準
    2)音出しによる単純な因果関係理解の教具
      打楽器
      ラテン楽器
      キーボード
      スイッチによる電子音
        多方向スイッチ
        板式スイッチ
        スポンジ式スイッチ
      たたく→振って音を出す→バチを使って叩く
  感覚運動水準~知覚運動水準
    3)始点を理解して運動を方向づける教具 p193
      すべらせる
      入れる
      始点から終点が分かる教材
        輪抜き
        スライディングブロック
        スライディングはめ板
        缶(ビン)入れ
          透明なビン
            ビー玉
              中身が見える
        写真47
  知覚運動水準
    4)二つの運動の連鎖・手段をつなげて目的を達成する教具
      始点→終点・始点→終点と二つつなげた教具
      二方向・多方向運動付けの教材
      因果関係が2,3ある教材
  知覚運動水準
    5)簡単な目と手の協応や円のはめ板
      ものや容器に入れて中に落ちる
        ようじさし
        ビー玉入れ
        ボタン入れ
        貯金箱
  パターン知覚水準
    6)みわける弁別教材 
      ①二種弁別
      ②三種弁別
      ③2×2種弁別
      ④多種弁別
      写真48
  パターン知覚水準~対応知覚水準
    7)初期位置記憶の教材 p194
      隠された物の位置を当てる教材
        ①二種位置記憶
        ②三種位置記憶
        ③2×2種位置記憶
        写真49
  対応知覚水準~象徴化水準
    8)みくらべ弁別 対応弁別の教材
      対応弁別
        相手の指示した図形をみて、手元の図形から弁別すること
        手元の図形から選んではめる
    9)視覚的模倣活動
      第一段階
        気が向くと一方的に出す模倣
      第二段階
        繰り返された場面で出るパターン的な模倣
      第三段階
        その場でみた新しい形を即時的にまねする対応模倣
      第四段階
        動作表現をイメージできる象徴的模倣
      写真51
        絵を見て模倣する
  対応知覚水準~概念化2水準
    10)細部を見分ける視知覚弁別の教具 p195
      写真52
        絵合わせパズル
          下絵なしの8枚ピース
          下絵なしの4枚ピース
        位置把握
          6枚もの
          3枚もの
  象徴化水準~概念化2水準
    11)全体を捉える視知覚弁別教具 視覚情報の統合的理解p196
  象徴化水準~概念化1水準
    12)聴き分ける聴知覚弁別教具
  象徴化水準~概念化2水準
    13)高次の記憶課題
    14)言語理解と言語産出の教具
    15)イメージ活動
    16)役割取得活動
    17)概念化の教材・教具

2014年11月24日月曜日

障害の重い子どもの目標設定ガイド: 授業における「学習到達度チェックリスト」の活用

この書籍を買うと「重度重複障害を持つ子どもの目標設定のためのチェックリスト」のデータ(エクセル形式、PDF形式)がダウンロードできます。

今後もHPで最新版を更新していくそうです。

本の厚みがなく、価格もそれほど高くないので気軽に購入できるのもよいです。

ページ数少ないけど重要な点が項目ごとにわかりやすく掲載されています。

0歳児から1歳児までの段階を6段階(1、2、4、6、8、12)に分けていて、スコアは月例に該当するのも分かりやすいです。

重度重複障害を持つ子どもの場合0歳児から1歳児までの段階をゆっくりのペースで発達するか、または同じ段階に長くいることが多いように感じますので、次の目標を設定するのが難しいです。その点ではこの段階を6段階と分けられているのはありがたいと思いました。

(重度重複障害のこどものコミュニケーション面についての段階表については他の書籍がありますが)今回紹介するこの書籍は重度重複障害を持つ子どもの教科としての「国語」「算数」について目標設定するためのチェックリストを作成することができるのがよいところです。

今、重度重複障害のこども「国語算数(みる・きく)」の授業をやっていて算数についてはどのようにとらえていいのかよくわからなかったので、その点についてのヒントがもらえました。

チェックリストは目の不自由さや手指の操作の困難さは考慮してないとのことで、それを代替する行動を検討する必要があるとのこと。

著者の徳永先生は昔の久里浜養護で重度重複の肢体不自由の教育にあたられていたそうなので、そのへんのことも配慮されています。

このチェックリストを使うにあたっての限界点も示され、授業をおこなうにあたってはこのリストだけに頼るのはよくないと書かれています。

ひとつの参考にしながら専門的な技術を生かしてダイナミックな授業をしてほしいとのことで、好感の持てる本です。

2012年9月8日土曜日

特別支援教育充実のためのキャリア教育ケースブック  事例から学ぶキャリア教育の考え方

特別支援教育充実のためのキャリア教育ケースブック事例から学ぶキャリア教育の考え方

今回の赤本は前回の青本「キャリア教育ガイドブック 」より実践事例が多いです。

また肢体不自由校における取組内容の掲載が大幅に増えたことも特筆すべきです。

進路関係の授業にすぐ役立つ内容が多いと感じました

小学部の取り組みでは八王子東の大学見学。島根県松江清心養護の「夢や希望」を大事にした体験学習。 福井養護の身近な働く人、近所地域資源を生かした学習。等肢体不自由校での実践のオンパレード。しかし、これは準ずる課程や知的代替など、まあやろうと思えば取り組みやすい内容だと思います。


。ただ重度重複障害のキャリア教育についても今後取り上げていただきたいとういうか研究の深化を期待したいです。第5章の「今後の特別支援教育の充実に向けて」今後のキャリア教育への課題が提示されています。重度・重複障害、病気の子どもたちにおけるキャリア教育の可能性、墨東での取組なんかは今後の展望が提示されてます。


このへんを本腰入れて取組のは本当に大変だなあと思います。


ほかにもあきるの高等部の自立生活に向けての授業が面白いと思いました。うちの学校でもやってみたいです。


保護者にライフキャリアの虹を書いてもらう保護者向けの進路学習なってのも載ってました。


教員にキャリア教育を分かってもらうのも大変なのに、保護者に分かってもらうのは、もっと噛み砕いて分かりやすくしないとなあと思います。


この本はすぐに使える実践事例が多いのでとにかくよい本だと個人的には思います。

2012年4月20日金曜日

ふしぎだね!?身体障害のおともだち (発達と障害を考える本)

この本、近所の図書館で発見しました。

ふしぎだね!?身体障害のおともだち (発達と障害を考える)

身体障害の子どもを健常者の子どもが見た場合、どういう疑問が起こるかということを漫画入りで分かりやすく解説しています。

電車の中で脳性麻痺の女の子と健常児が会った場面。どう話しかけたらよいか?

特別支援校と普通校の交流会の場面。なんで、そっぽ向いてうなっているの?

通常学級にいる二分脊椎の子がいきなり手を日込めて花瓶を割ったのはなぜ?

通常学級にいる筋ジスの子。歩けるのに車登校や車椅子で過ごしているのはズルイ。

などなど。

これから復籍交流やインクルーシブ教育がますます進んでいく中、かなり使える本だと感じました。

ちなみにこの本はシリーズなので、他にもADHD版やアスペ版、LD版等、見た目は普通なので、なかなか子どもには理解しがたい障害のバージョンもあります。

2011年12月31日土曜日

休み中の課題図書


学校の研究書籍として頼んでいたものが、年末に届いていたので早速、借りてきました。

一番読みたかったのが作業療法士が行うIT活用支援

絵や写真が豊富で、作業療法士から見たスイッチの視点というのが、新鮮です。

フィティングとかどんなスイッチが合うのかなんていう情報が満載。

電圧によって、コードの種類が違い、スイッチ作りで使う平行コードは一番低い電圧のものに適しているなんて知識も知りました。

田中栄一先生のイラストは分かりやすくて面白いです。

あとの二冊は進路関係。

特総研のキャリア教育ガイドブックは肢体のキャリア教育とは直接関係ないけど、知っておかなければかなと。

あんまりキャリア教育でガチガチになっても夢がないけど・・・

あとは自立支援法にかんしても知識が曖昧なので、読んどこうと思います。

2011年11月18日金曜日

障害の重い子どもの指導Q&A 自立活動を主とする教育課程


障害の重い子どもの指導Q&A 自立活動を主とする教育課程

11月15日にジアース教育新社から出たばかりの本です。

まだ購入していませんが、この本の中に出てくる"自立活動を主とする教育課程の子どもにとっての進路指導"について執筆された先生が都の肢体不自由校の進路指導主任が集まる研究会の中にいらして、執筆される内容を、集まっている皆さんで検討した覚えがあります。

自立活動を主とする教育課程の肢体不自由の子どもにとっての進路指導について、具体的に書かれている書物はいままでなかったのではないでしょうか?

それが以下の章になります。


  • 第7節 進路指導
  • Q99 障害の重い子どもや進行性の障害がある子どもにとっての「自立」や「社会参加」とは、どのようなことですか。
  • Q100 自立活動を主とする教育課程では、キャリア教育をどのように位置づけて実施したらよいですか。
  • Q101 障害の重い子どもの卒業後の生活を考えると、自立活動の指導では、どのような具体的な内容を指導することが大切ですか。
  • Q102 自立活動の指導における指導の成果を、卒業後の生活につなげるためには、どのような工夫が必要ですか。
  • Q103 個別移行支援計画が進路指導の中で担う役割とは何ですか。活用の際の留意点も教えてください。
  • Q104 障害の重い子どもの進路指導の実際例には、どのようなものがありますか。
  • 【コラム】 障害の重い子どもの進路指導

第6節では障害の重い子どものための支援機器の活用についても述べられています。

すべてQ&A形式でとっつきやすい内容なので、重宝しそうです。

2011年8月12日金曜日

特別支援教育における肢体不自由教育の創造と展開 2 「わかる」授業のための手立て 子どもに「できた!」を実感させる指導の実際(筑波大学附属桐が丘特別支援学校 著)

昨日、特総研のジアース書籍コーナーで売ってて、欲しかったけど、金欠で買えなかった本。

8月8日に出たばかりですが、筑波大付属桐が丘特支の実践事例を通した本です。

この学校は入試があり(入試でWISCやるそう)重度重複の児童生徒さんはあまりいないようですが、知的代替過程や準ずる過程の子どもの指導の仕方、考え方がわかりやすく、写真や実際の授業の事例が豊富です。

知的代替過程や準ずる過程の子どもを教える肢体不自由校の教員は読んどいた方がいいと思います。


脳機能からくる視覚認知やLDに近い状態を考慮しながら指導しないと、なかなか効果的な学習指導は難しいのではないでしょうか?


肢体不自由校には話や対人コミュニケーションは全く問題ないのに、なかなかそれに比べて学力が同年代の平均より低い子が結構います。


若手の教員がそういった子のグループにまわされることが多いですが、そのへんを勉強して理解してないと、ただ単に対象年齢を下げただけの普通の教科指導をしていてもダメですね。

2011年8月11日木曜日

つないで・創って レッツ★特別支援

今日、久里浜の特総研に進路の研究会で行きました。

そしたらジアースの本が大量に売られていて、amazonでは売り切れで買えないよう本がゴロゴロ。

新刊の本も大量に出てて欲しいのばっかだったのですが、最近、スイッチ講座用のオモチャや支援機器ばかり最近買ってしまって、金欠でほとんど買えず。

そのなかで8月1日に創刊の


つないで・創って

レッツ★特別支援 

という雑誌が発売されていました。



内容は肢体不自由教育に特化されてます。

絵が豊富でととっつきやすい内容でなかなかいいです。

今都の肢体不自由校に導入され始めている介護職員制度(ADLの介助を教員でなく外部の人材が行う制度)についての現場の声や知ってそうで知らない補装靴について、また坂口しおり先生が中心に作っている本なので、インリアルアプローチをもとにしたコミュニケーション指導について等わかりやすく掲載さています。

肢体不自由教育の雑誌は「肢体不自由教育」ぐらいしか知らないので、とても貴重だと思います。

amazonではまだ売られてないようですが。

2011年3月3日木曜日

肢体不自由特別支援校と通常校との連携

今まで、難しくて読むのを敬遠していた「肢体不自由教育」誌(日本肢体不自由児協会)


 今までは自分の知識がなかったので、読む気がしなかっただけで、大事な内容が多く掲載されているということにやっと気づきました。


2010年の三月発行の194号では「通常校で生かす肢体不自由教育」という内用で、肢体不自由校と通常校との連携が特集されていました。


知的特別支援校は地域の特別支援教育センター校として幼稚園、保育園、小中等の連携がよく行われるようになっています。


しかし肢体不自由特別支援校の場合、肢体不自由児は通常校に在籍していることが知的に比べて少なく、肢体不自由校側から、アプローチのしていかないと、センター校的役割を果たすのはなかなか難しいかなと思います。


我が校でも学校評価でセンター校としての役割が果たせてなく、またどのようにやっていけばよいか教員側もわかりにくいとい
う意見が多かったようです。


この号ではそのヒントになるような事例が掲載されていました。


通常校では在籍する肢体不自由児に対して、教員側が肢体不自由による学習困難に対処できる専門的知識がないため、移動やコミュニケーションのための補助手段を活用できてない場合が多いこと。


また肢体不自由校と通常校の連携があったとしても、現状では身体の不自由に着目した支援が中心で、肢体不自由に基づく学習困難の支援はまだ少ない現状が論じられていました。


この本では、目黒の区立幼稚園在籍の肢体不自由児に対する光明特別支援学校との連携が掲載されていましたが、ウオーカーの貸し出し等身体面への支援が中心でした。


身体面での相談も確かに大事ですが、支援機を使った学習支援やコミュニケーション支援も肢体不自由校の専門的知識を生かして、連携できるとさらに理想的だと思います。

来年度も我が校ではスイッチ制作講座をやりますが、校内だけでなく、地域の通常校や療育機関、卒後の施設等にも呼びかけて対外的に実施し、コミュニケーションや支援機器に関して情報提供できるようなことも考えています。

こういったことを通して地域の教育機関と肢体不自由校が情報交換できるとよいなと思います。

2011年2月27日日曜日

授業がはずむ!おすすめ音楽アイテム45 明治図書

今日、図書館で借りた本です。

最近、家の近くにできた新しい図書館。

障害児教育の本が充実していて、こんな本よく置いてあるなというのがあります。

この本は山口の特別支援学校の先生が書かれた本ですが、指導法だけではなく、使える楽器、アイテムが多く掲にされているのが特徴。

楽器の玩具からエレキギターのエフェクター、ミニアンプ、オープンコードの応用、チューナーマイクの応用、ブルースハープにデジタルパーカッションなどなど。

後半は楽譜ソフト、iTunes、作曲ソフトの使用方法等。

パワポ絵本の画像切り取り、アニメーション効果の使用にも言及。

とても使えそうです。

2010年12月26日日曜日

ケース別発達障害のある子へのサポート実例集 幼稚園・保育園編



ケース別発達障害のある子へのサポート実例集 幼稚園・保育園編


この本の小学校版を間違えて購入していたのですが、内容がよかったので、幼稚園・保育園編も購入。

内容も項目立ててあり、読みやすいですし、かわいいイラストもたくさん入っていますので、ほんを読むのがきらいな方でも読めてしまいます。


特筆すべきは個別指導計画の作り方が掲載されている点。

セガレの区立幼稚園では研究会等ではとりあげられているそうですが、実際の現場では作られてないそうです。

大勢の健常児がいるなかで作製するのは大変かと思いますが、ぜひ作っていただきたいと思います。

個別の支援計画みたいになんならまた叩き台を自分がつくろうかな?

まあ実際の行動問題に対処するとき、こういったマニュアル本だけではどうにもいかない事が多いんですが、基礎的な知識がない方が読む(または紹介するには)にはとてもよい本だと思います。



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2010年12月4日土曜日

障害の重い子どものコミュニケーション発達段階とスイッチ操作

来週の授業研で話そうと思っている「障害の重い子どものコミュニケーション発達段階とスイッチ操作」の関係をパワポで作ってみました。

参考にしたの本は「障害の重い子どものコミュニケーション評価と目標設定」坂口しおり 著(ジアース教育新社)

障害の重い子どもの発達評価は難しく、肢体不自由の子どもはさらに表出方法に制限があったり、体調によって認知、表出のレベルも大きく波があります。

この本では障害の重い子どもの発達段階を乳幼児期の発達段階と重ね合わせて論じれれ、さらに表出方法の限られる子どものどこに着目して評価するとよいか等が載っています。

巻末に発達評価シートというのがあるのですが、シート5にスイッチ操作についての項目があります。

それを我がグループの生徒はだいたいどのへんの段階にあり、スイッチ操作をするにはどのような方法が適当なのかをまとめてみました。

これをつくるにあたっては長野県のしましま先生にたいへんわかりやすい資料を送っていただき参考にさせていただきました。

ありがとうございました。
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2010年10月25日月曜日

実践障害児教育11月号 VOCA特集

 
 

実践障害時教育11月号 VOCAマスターになろう という特集でマイコンキットドットコムの「音声メッセージカードが簡単に作れる超薄型10秒ボイスレコーダーボード」が紹介されていました。

転がしVOCA(コト玉)の中身もこれが入ってます。

私が昨年の年末にアキバで発見し購入したときには、特別支援教育界隈ではほとんど話題になってませんでしたが、今ではマジカルや信州カンファ人脈等で大々的に取り上げられ、ついにこの雑誌にも登場になるとは。
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この雑誌のVOCA特集では、「使う人が移動してしまうと、その学校で使う人がいなくなったりする。」ということもあるとか・・・

スイッチ等に比べるとブツさえあれば、簡単に使えるものなので、そんなことがないように願いたいもんです。

2010年9月26日日曜日

幼稚園・保育園等における手引書『個別の(教育)支援計画』の作成・活用

 

「幼稚園・保育園等における手引書『個別の(教育)支援計画』の作成・活用」という本をspace96のtwitterで知り、amazonで購入。

このtwitterでは毎日大量の障害児教育、就労、療育などに関する書籍が紹介されています。

特別支援学校や義務教育の普通校では義務付けられている個別の支援計画。

幼稚園や保育園では個別の支援計画は義務付けれているわけではありませんが、この時代から作成されていれば、就学相談、学校への入学時に、とてもスムーズな引継ぎができるはずです。

山形県、福島県、東京都と狛江市、世田谷区での活用事例が掲載されています。

巻末の編集委員の名前には前任校の校長、副校長や我が区の教育員会学務課の方の名前が載ってました。
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2010年7月19日月曜日

「視覚シンボルで楽々コミュニケーション 障害者の暮らしに役立つシンボル1000」の CD-ROMに入っている保健行事手順表

「視覚シンボルで楽々コミュニケーション 障害者の暮らしに役立つシンボル1000」の CD-ROMに入っている保健行事手順表はすごい。



15種類の保健行事の手順がDropsシンボルでword形式で入ってます。


PDF書式 Mac対応書式も入っています。



この15枚が保健室に完備されていれば、養護教諭の負担もかなり減るはず。

このword書式はDropsチームの大久保 哲網也 先生が作られたようですが、名前の読みはなんていうのかな?

2010年6月27日日曜日

信州特別支援教育情報誌slide Vol.2の感想を書きました。

信州特別支援教育情報誌slide Vol.2が以前届いていましたが、感想を書いてみました。

本年、1月に創刊されたslide。

長野県のすぐれた特別支援学校の教員が執筆されています。

内容はとてもトンガリつつも、わかりやすく、面白い。

創刊号は無料で希望者に配布されていました。

この雑誌を読み、2月には信州特別支援教育カンファに参加しました。

70年代後半ROCKが死にかけていたときに登場したPUNKが口コミのファジンというフリーペーパーで火がつき、爆発的に広がった。

そんなファジンを連想させる雑誌といえば大げさか?

旧態依然とした特別支援教育界に大きな風穴を開けてもらいたいものです。

ひとごとのようですが・・

特集Droplet Projectの感想

”僕たちにはメッセージはない。まったく”という言葉にしびれます。かっちょよいです。
Dropsが生まれ経緯もよく分かり興味深く読ませていただきました。
DropSketch DropStep DropCard等が無料と書いてありますが、ダウンロードの仕方が分かりませんでした。
せひ教えて欲しいです。
竹内Tの漫画の大久保Tの描写が笑えました。



Mr.Yajicの特別支援教育講座の感想

すぐれたアセスティブテクノロジーの作製技術を持ちながらTEACCHや視覚支援にもお詳しい方はあまりいないのでは?
名著『絵カードとコミュニケーション支援』からの引用を用いて、PECSが大人が子どもをコントロールするものでなく、子ども自身のものということがわかりやすく述べられています。
コミュニケーションにおける大切な3つの発信①要求②拒否③注目も大事だなと分かります。
コミュニケーションの落とし穴も充分、教員が留意すべき点だと思います。


「教材・教具の花道」の感想


文章が対話形式になっているので、面白く分かりやすいです。
生活単元学習(非科学的なあいまいな教育)がどれだけダメなのかわかりやすいです。
筆算という方法にこんな歴史があったとは初めて知りました。算数も視覚支援があってこそ分かりやすくなるんですね。


「コンサルな日々」の感想


教員集団のアセスメントという面白い視点が斬新ですね。
確かに教員チームの息が合わないとパフォーマンスは落ちます。
しかし合うか合わないかは運なので、合わなかった場合の集団タイプをABCに分け分かりやすく説明がなされていました。
結局教員はプロなので、息や考え方が合わなかったとしても、同じ目的にのっとってパフォーマンスを高めていかなければならないとうのがよく分かりました。

「特別支援Rock'n Roll」の感想


『特別支援学校教員には2種類の人間がいる。
「教材をつくる人間と作らない人間」そこに大きな差があると思えてならない。』
全く同感です。かっこよい言葉です。視覚支援嫌いな教員、教材を作らない人間の根本的な理由「めんどくさいから」これも納得。教材の作り方(ミシン、電ノコ、ハンダ、パワーポイント、配色)を大学で教えろという斬新なアイディアも面白いです。教材は模倣しながらも作るなかでその教材のよさが本当にわかってくるもんですよね。


「妊婦で体験 感覚過敏」の感想


妊婦になるとこん知覚過敏になるんだというのがよく分かり、言葉で表現できない過敏の子は本当につらいんだろうなというのが分かります。

Book Review「レイルマン」の感想


視覚的、具体的、肯定的な表現という言葉をMr YAJIC
先生が始めて知った本ということです。
とても気になる本です。
ぜひ購入したいです。

支援機器Reviewの感想

シャクライくん(おしゃくをしてくれるバンダイのおもちゃ)ぜひヤフオクで手に入れたいです。
釈由美子のフィギュアがお酌をする「釈de酎」も是非実物を見てみたいです。

漫画ムチューデントの感想

笑えます。非常口マークが好きな子いますよね。

その他の感想

面白くない「肢体不自由教育」という本は今年度は買わないことにしました。
そのかわりslideは毎回購入します。

以上です。

『高機能自閉症児を育てる』小学館101新書

この本をtwitterで写真付き(twipic)でtweetしたら300以上のアクセスがありびっくりしました。

画像の右下に閲覧された数が載ってます。

高機能自閉症児の息子さんをお育てになったお母様の記録本。

お母様自身が自閉症療育の学究の道に入られている方なので、とても客観的に書かれていますが、お子さんへの愛情が伝わりました。

知的障害のない高機能自閉症やアスペルガーなどのお子さんは、普通学級に入ることが多いため、その分トラブルも多くなりがちですし、周りの理解もえられにくい。

20年前は今より高機能自閉症の理解がほとんんどなかった時代での大変さが語られます。

そうした経験を踏まえて、普通学校の教員にどう高機能自閉症のことを理解してもらうか、いじめにあったときにどう対処したか、どのようにソーシャルスキルを身につけさせたかなど、とても参考になり、再現性の高い本です。

といっても著者は「私の方法をそのまま真似してもうまくいかない。この本から得られたものを自分なりに考えて、さらに発展させてほしい」旨が書かれてありました。

帯を読むと高機能自閉症のわが子が京大大学院まで行かせたと自慢本のように誤解してしまいそうですが、全くそうではありません。

著者自身も学歴が高いことが逆に本人へのマイナスになるのでは、これからも人生の難関は続くと述べられています。

あまり高機能自閉症のような子どもに携わることのない特別支援学校の教員は読んどいたほうがよいかもです。
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2010年2月21日日曜日

信州特別支援教育カンファレンスで出会った本

2/13の信州カンファでは交通費が約15000円、自腹でかかり、カミサンは専業主婦、しかも給料日直前ということで、なかなか手痛い出費となりました。
(カミサンに拝みたおして出させていただきました。)

おみやげはSugiuradennkiの歯磨きタイマーと黒い定規で限界か・・・

午後、最初のセッションのあった大部屋は休憩所となり書籍販売コーナーがありました。

そこで気になる本を発見。




これは重たい障害のある子へのコミュニケーションアプローチの本でした。

特に重度の肢体不自由児とのコミュニケーションのアプローチとしてインリアル・アプローチや脳のMIR画像診断によるアセスメント、子どもの微細な反応を確認するためのビデオ撮影の大事さ等、勉強したかったことが盛りだくさんでした。

信州カンファに出てなかったら、一生目にしてなかったかもしれません。

1回見て、お金がないので買うのをためらったのですが、買ってよかったです。

こういう障害児教育の本が一同に並ぶ機会は少なく、ほしいと思ったときに買うのが大事かなと思いました。
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2010年2月18日木曜日

ATAC2009テキスト到着!












 ATAC2009のテキストをこころリソースブック出版会のホームページで申し込み我が家に届きました。


信州カンファATACて何か関係深そうと思って、購入してみましたら、e-ATやAACに関する発表の論文のような文章がたっぷりで読み応えがありました。
 

その中で異色なのがE-YO!視覚支援Clubのページ、信州カンファの抄録のようなとてもおもしろいページになっています。


また信州カンファでSugiura Denkiコーナーに展示されていた塩ビチューブの中に振動モーターの入った物体が何なのか不明だったのですが、このテキストに使い方が掲載されていました。

ポキポキ折ると振動するオモチャだったのですね!面白い。

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