2016年11月27日日曜日

「障害児の発達臨床2 感覚と運動の高次化による発達臨床の実際」p84 第18章 発達臨床における 個別と集団アプローチ

ここでは個別アプローチと集団アプローチに関して、それぞれの利点、問題点があげられています。 

1 個別アプローチの機能(利点)
 ・個々の発達のつなずきや特性を理解しやすい。
 ・子どもにとって子供にとって理解しやすい課題が設定可能である。
 ・情緒が安定しやすく コミュニケーションが取りやすい。 

2 個別アプローチで問題となりやすい点
 ・発達臨床的という専門性が必要
 ・発達に対応した教具開発が必要(障害が重ければ重いほど)
  ・発達支援に対応したスーパービジョンシステムが必要


 最後いでてくるスーパービジョンシステムについてですが、 いわゆる 「研修」が知識や技能の獲得という点におかれがちなのに対して
 スーパービジョンとは・・・(スーパービジョン、英: Supervision)は、対人援助職者(スーパーバイジー)が指導者(スーパーバイザー)から教育を受ける過程である。 指導者が援助者と規則的に面接を行い、継続的な訓練を通じて専門的スキルを向上させることを目的としている。  
だそうです。


 「子供の的確なアセスメントや理解の深め方 、臨床指針や アプローチの組み方などについて難しい 臨床事例に即して 考え直す作業を展開する。」 「発達臨床の経験が豊富で柔軟かつ総合的な視点を持ったスーパーバイザーは本邦にどの程度 存在するのか疑問の残るところでもある。」 と本書にあります。  

研修を受けるだけでは本当の力は身につかないということでしょうか。  

うちの学校の肢体不自由部門では教員が個別学習をするところを有名な先生に見てもらいアドバイスを受けるシステムがあります。(かなりの緊張感をもって教員が個別学習に臨みます。)  

また外部専門家(OT ST PT 視覚の専門家 臨床心理士)に子どもをアセスメントしてもらう機会があります。  こういった機会も特別支援の教員には必要な時代なんですね。

 (その分、普通校の教員より高い給料もらってますし・・)  

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