2010年1月11日月曜日

重度のお子さんとICT(情報通信技術) その1

昨年4月より重度のお子さんのグループに関わるようになりました。

健康面では吸引、経管栄養、導尿等の医療的ケア(医ケア)が必要なお子さんが多いグループであり、医ケアがなくても、痰がからみやすかったり、摂食、水分補給がうまくいかなかったり、とまず第一に体調管理ありきであります。

もちろん日々の学習、お子さんたちの知的、体力的 な成長も大事ですが、それ以上にいかに無事故で家庭に帰すかがもっと大事な課題です。

またほとんどのお子さんが手足の可動域が小さく、自分の意思では動かせません。

認知的には教員との一対一のやりとりのなかで、表情や声、笑い等で感情(快・不快)を表したり、~したいという要求を出すというのが課題のお子さんたちです。

そこで授業は 

遊具等での揺さぶり系、

手遊び・歌遊び系、

素材あそび系、

調理系、

外でのお散歩系

等が中心になります。

もちろんこれらの活動は土台であって大事な活動です。

よってこのグループでICTの必要性はほとんど感じずに1学期が過ぎていきました。

というか自分の担当のお子さんをいかに無事家に帰すかが先決で、医療的な知識を身につけるのに精一杯な状態でした。

その一方、一番認知的に高いグループで「技術科」の授業を週1回だけもつことになっていたため、特別支援教育に携わるようになって初めて、電動糸鋸やかなづち、などを使った指導を行うようになりました。

技術科の指導でパソコンの指導もあるため、それに向けて夏期休業中はスイッチ類を大量に製作したり、スイッチとPCのつなぎ方、などを学んだりしました。

そして2学期が明けました。・・・その2へ続く
(夏に作ったスイッチ類をmindmap化してみました。)

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